消費者からの直の声を聴き、ネットでの販路を検討

消費者からの直の声を聴き、ネットでの販路を検討

当社は430年以上続くみかんの大産地和歌山県有田地方で、有田みかんの生産・加工・販売を行っている会社です。昭和54年に7軒の農家が立ち上げた組合がはじまりで、平成12年に法人化。生産者が加工から販売まで行う6次産業を当社は有田みかんに特化して行っています。

ホームページ自体は会社紹介のために平成12年から立ち上げてましたが、当時のページはとても企業のページと呼べるシロモノではなく、素人の趣味み たいなページを自作していました。私自身も20歳から就農し、会社の立ち上げメンバーではありますが30歳半ばまでバリバリにみかん栽培をしていた経緯も あり、農作業の合間の片手間ページ運営をしていたのを思い出します。販売に関しては卸がメインでしたが、独自商品を展開していましたので、販売店で買って いただいたお客様から取り寄せできないか等の問い合わせの電話が入るようになり、紙媒体のカタログを毎月2回発行する直販事業も開始。その中で、「これか らはネット販売や」とばかりに社長の意向でネットショップ運営に入ることになりました。

地道なアナログでの販売活動がネットショップへの反響として成果を実感

地道なアナログでの販売活動がネットショップへの反響として成果を実感

ネットショップを立ち上げた当初、そんなすぐ売れるはずがないとタカを括ってましたので、受注対応なんかも全く準備してませんでした。しかし、開店 した初日からいきなり単価10,000円越えの大型の注文が入り、「どーしたらいいどーしたらいい?」と担当の子と2人で大慌て(笑)。メールや同梱物の 準備は一応していたのですが、実際に注文がきたり、さらに予想外の商品の注文なんてくると嬉しさよりも驚きの方が大きかったですね。

注文が入った経緯ってなんなんだろ?と考えていたのですが、当時はまだまだ出荷量は少なかったものの、全国への卸展開や、社員が自ら店頭に立って試 飲販売活動していたおかげなのか、普段から電話での問い合わせも多く、あらかじめ商品の味を知ったお客様の受け皿としてネットショップが使われているとい う感じがありました。
ネットに慣れていて、商品を知ってくださってるお客さんは抵抗なく自社サイトでも買ってもらえるんだなぁと感じることができました。

地道な新規施策のトライ&エラーで体制づくりも同時並行

地道な新規施策のトライ&エラーで体制づくりも同時並行

立ち上げ初月の2008年7月は80万円、みかんシーズンの12月は120万円の月商と、非常に幸先の良いスタートを切ることができました。また、当社の みかん加工品がたまに雑誌やテレビで紹介されたりすると、電話受注ではすぐパンクして十分な受注ができませんが、ネットだと無制限に注文が入ってくるの で、驚きとともに受け入れられる体制作りが必要だなと徐々に痛感するようになってきました。ただ、そのようなまとまった注文は年数回で、普段は本当にコツ コツそのもの。施策としてはお中元やお歳暮のキャンペーンをしたり、生のみかんを積極的にメルマガ&販促することによって徐々に売り上げを伸ばすことがで きました。次第にリピーターも増えてきて、一時は新規・既存の割合が2対8くらいになっていました。近年では新規のお客さんに来ていただくため「お試し セット」をリニューアルして、現在は新規・既存が5対5くらいになっています。
また、年々、受注対応や出荷の体制も強化され、受注発送の間違いなどは非常に少なくなってきました。思い出したくないですが、昔は入金していただいたお客 様に間違えて督促を送ったり、命名内祝いの名前書きを間違えたり・・・。たくさんの失敗をしてきましたが、その経験一つ一つが現在のショップ運営の礎に なっていると実感しています。

自社サイトを主軸にモールへも参入

自社サイトを主軸にモールへも参入

自社サイトの運営が4年目を迎えた2010年ごろ、大手モールに出店することになりました。社長がどこかから、某モールはすごい売れるらしいぞ!と 聞いてきたみたいで、強引に出店させられることに。「そんなにすぐ売れるわけないのにね〜」と思いつつ、出店することになりました。「モールでは広告を打 たないと売れないよ」と担当の人から猛烈に言われ、自社サイトでも出したことのない広告をモールで初めて出すことに。最初の1回目はまずまずの結果が出た のですが、継続して打っていくとどんどん悪い方向に・・・。結局結果が出ずに担当が変わるという痛い思い出がありました。自社サイトもコツコツ積み上げて きていまがあるのに、そんなに上手いこと行きませんね。

現在は2店舗を並行運営していますが、自社とモールって運営上すごい違いがあることに驚いてます。うちとしては経費が安くつくのと、販促に自由度の ある自社サイトをもちろん重視。検索も商品名を入れるとほとんど自社サイトが上に来るよう対策をしています。モールの運営は5年目に入り随分慣れてきまし た。現在も広告はほとんど打たず、コツコツ上げていっていますが、当社としてはやはり自社サイトの方が現在も売り上げが大きく推移しています。商品を気に 入ってくれたリピーターが拡大しており自社サイトの方で購入しているのが大きな要因だと思います。

自社サイトの成功、そして6次産業化のリーディングカンパニーへ

自社サイトの成功、そして6次産業化のリーディングカンパニーへ

注力した自社サイトでは、ついに2013年に「ネットショップ大賞2013年間大賞」では「地域の銘店金賞」を受賞することができ、初の壇上に登る ことができました。 さらに2014年11月、国の6次産業化優良事例の表彰で、最高賞である農林水産大臣賞を受賞。全国の並み居る6次産業の会社約60社から選んでいただき ました。ネットショップと同様、当社の取り組みが国に認められたので、当社のスタッフはもちろんのこと、地域の関係省庁や関係者の皆様にも非常に喜んでも らえました。

振り返ると、みかん農家からスタートし、生産物は市場価格の暴落を受け、出荷してもお金にならないならと加工品の製造に入りました。生産者ならでの はの商品開発により、お客様からは想像以上の評価をいただき、ここまで喜んでもらえることは初めての体験でした。販売に関しては社員総出での試飲販売活動 から試行錯誤しながらのネット販売等、多くの山を乗り越えてきました。多くの賞を受賞でき、今までやってきたことに間違いがなかったと、スタッフみんなで 大喜びしました。

みなさまに一言

みなさまに一言

ひとこと申し上げる立場ではございませんが、やはりコツコツ売り上げを上げることが大事だと思います。私は振り返ったらこんなになってました(笑)。運営は山あり谷ありですが、低い山から体を慣らしていって、徐々に高い山に登れればいいかなと思ってます。

また、本店のシステムに関して長年利用しているショップサーブは作業がしやすく、安価なところが気に入ってます。また、Eストアーのスタッフさんの フレンドリーな対応も結構好きです(笑)。何かを強引にセールスしてくるわけでなく、困ったことがあれば色々教えてくれるので非常にやりやすいのでオスス メです。

株式会社早和果樹園様

商品ジャンル
食品・飲料
事例ジャンル
インタビュー記事
出店タイプ
モールと並行運用
業種・業態
生産者