ECサイト・ネットショップ構築 > ネットショップ開業 > 1.販売する商品の探し方は主に6通り
1 オリジナル商品
の製作
自分で材料を購入し、ハンドメイドで商品を製作したり、メーカーなどにオリジナル商品の開発を委託するケース。後者は実績がない場合委託先を見つけるのは難しい。
2 ネット上の卸問屋
最近、注目されているのがネット上の卸問屋。多種多様な商品を扱っており、安価で仕入れることができる。珍しい商品も扱っているので利用価値も高い。
3 海外からの
直輸入
海外に足を運び、実際に店を訪問して商品を仕入れるケースと、現地の見本市でメーカーと交渉して商品を仕入れるケースの主に2通り。
4 見本市・展示会
以前は、法人や大規模な小売店しか交渉できなかったが、最近では小さなネットショップでも交渉する余地はある。見本市は、直接商品を手に取れる利点がある。
5 卸販売している
ネットショップから
仕入れる
ネットショップの中には独自の仕入れルートを築いて、小売都へ移行して卸販売をする場合もあるので交渉も可能だ。珍しい商品が見つかることも。
6 一般の卸問屋
かっぱ橋(東京都台東区)の道具街のようないわゆる町の卸問屋の場合、信用取引が多く、実績の少ない店とは取引をしないことも多い。しかし、最近ではネットショップによる取引事例もあるので、まずは交渉してみるとよい。
本書を読んでいる皆さんの中には、これから始めようとするネットショップで、何を売ればいいのかを決めかねている人も多いのではないでしょうか。
そこで、ネットショップで販売する商品の探し方を説明しましょう。まず、明確にしたいのは、販売したい商品のコンセプトです。「雑貨の販売」といったぼんやりとしたイメージではなく、「イタリア製雑貨の専門店」というように、より明確なコンセプトを描きましょう。コンセプトが決まっていないと、売れるものを何でも売る“ 何でも屋” になりかねません。現在、ネット上にネットショップは無数に存在しますが、“何でも屋”では商売として成功しません。具体的な商品探しに入る前に、お店の運営コンセプトを明確にしておきましょう。
ネットショップで売られている商品は、大きく「仕入れ商品」と「オリジナル商品(自社製品)」の2種に分けられます。後者については、資料1「オリジナル商品の製作の流れ」で詳しく説明します。「仕入れ商品」とは、問屋やメーカーから製品を卸してもらい、販売する商品のこと。その種類は、ファッション、雑貨、食品にいたるまで、実にバラエティに富んでおり、あらゆる商品が仕入れ商品の範ちゅうに入ります。しかし、ネットショップとしての販売実績がなかったり、小規模なネットショップの場合、「街の卸問屋」は敷居が高い傾向にあり、仕入れ先は限られてしまいがちです。そこで、ネット上の卸問屋や、卸販売もしているネットショップから定価よりも安い値段で卸してもらえるように交渉しましょう。
また、「見本市」や「展示会」なども利用価値は高いでしょう。卸問屋やメーカーが一堂に会し、その場で仕入れ条件など商談をすることができます。見本市や展示会の中でもっとも有名なのは「インターナショナルギフトショー」です。ペットグッズコーナーなどエリアが分かれており、ピンポイントで目当てのエリアに行き、商品を見ることができます。なお、交渉時には「名刺」「ネットショップの概要・コピー」は必需品です。最近では、実績の少ない小規模店でも取引に応じるケースは増えているので、お店の将来ビジョンを説明しながら、ぜひ取引を実現させてください。
最後に、海外からの直輸入について説明します。じつはネットショップの中には、直接海外を訪れ、現地から商品を直輸入しているケースは珍しくありません。あるアロハシャツ専門店では「100万円を抱えて、あたって砕けろの精神で店を回りました。海外は現金主義ですから、いい取引先が見つかりました」と店主は話します。売りたい商品が、海外にあるならば、このような直接取引先を探していきましょう。