ECサイト・ネットショップ構築 > ネットショップ開業 > 繁盛店の1日をのぞいてみよう!/京都おぶぶ茶苑
どんなネットショップでも必ず発生する一連の作業工程を竹内さんが専任することで、松本さんは「販促活動」に注力できるようになりました。
たとえば、前述した「購入者のお茶を飲む姿」の訴求のために、お茶会などのイベントを実施し、購入者がおいしそうにお茶を飲む様子を撮影、お店ページに画像を掲載するなどの取り組みを始めました。こうしたリアルのイベント企画のほかに、ウェブ上でもさまざまな企画を、これまで以上に打ち出せるようになりました。さらに、メールマガジンの発行にも尽力できるようになりました。
購入者からのメールには、松本さんと竹内さんの2人で対応します。「購入以前の問い合わせメールは私、購入後のメールは竹内さんが担当しています。問い合わせメールは、ずっとかかわってきた私でないと答えられないものも多いので私が適任なんです」
なお、敬老の日など注文が集中する時期は、2人で発送作業を行います。「でも、どちらかが主導権を握らないと作業がスムーズに進まないので、このときは私が指示を出します(笑)」(竹内さん)
朝から晩までお店のことで頭がいっぱいの松本さんをして「働き者のすごい人」と言わしめる竹内さんは、茶を摘み取る季節には、仕事の合間に茶畑で喜多さんを手伝うことも。「喜多さんのお茶に対する情熱を肌で感じられますし、楽しいんですよ」と竹内さん。茶畑を守る喜多さんは「茶は奥が深い。だから1日中畑にいます」という一徹な人。竹内さんもよい刺激を受けているようです。
竹内さんは、同店に入るまでネットショップの世界に関心はなかったそうです。「実際にやってみると、メール一つとっても、購入者の心が伝わってくることを実感しました。実店舗で働いた経験もありますが、今のほうが、購入してくださった方を身近に感じられて、すごく充実しています」(竹内さん)
松本さんは、3人で運営する今の体制が楽しいと言います。「購入者への発送作業も、私がやっていたとき以上の情熱を込めて担当してくれる仲間ができた。これから一緒にお店を成長させていけるんだなと実感できて、とてもうれしい。3人でどんどんお店を盛り上げていきたい!」
梱包のとき、絶対にやってはいけないのが、商品の入れ間違い。商品棚を作り、商品ごとに分けて入れている。商品棚があることで、商品の在庫が少なくなったことも一目瞭然。納品書を見ながら取り出す。
同店では、茶器も扱っているため、発送中に商品の破損も起こり得る。そこでエアークッションや新聞紙などですき間を埋めるように梱包。「梱包したらちょっと揺らしてみて、びくともしなければ合格です」(竹内さん)
午前中に商品を梱包するが、最終的にテープを張ってフタを閉じる作業は、15時ごろ。「最後の最後まで、商品が見える状態にしておき、テープを張る直前にもう一度最終確認をすると発送ミスは起きにくいです」(竹内さん)